アルコールはまず約3割が胃から吸収され、胃内で乳び状になった残りが小腸から吸収されます。
そして、血液中に入ったアルコールは門脈を通って、肝臓に運ばれます。肝臓にはアルコールを分解するアルコール脱水素酵素(ADH)と、
ミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)があります。
主にADHによってアルコールは分解されアセトアルデヒドになります。アセトアルデヒドは、更にアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)
により分解されて酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水にまで分解されます。
この経路で処理できる量を超えた過剰のアルコールは、MEOSを使った経路で代謝されます。
アルコールはMEOSでも同じようにアセトアルデヒドから酢酸になります。
アルコールは約8割がADHで分解され、残りはMEOSによって分解されます。
ただし、ADHがアルコール専門の酵素なのに対して、MEOSは一般的な薬剤を代謝する酵素なので、アルコールも代謝できるというわけです。
少量のお酒が肝臓に悪い影響を与えるわけではありません。その日飲んだアルコールをその日のうちに処理出来ないような量
(ビールなら5本、ウイスキーでボトル半分、日本酒では5合以上)を毎日飲み続けている大酒家は、
いつも肝臓にかなりの負担をかけ続けていることになります。
大量飲酒を続けていると、まず肝細胞の中に脂肪が沈着する脂肪肝が起こります。
脂肪肝はアルコール性肝障害の注意信号といわれています。この段階ではお酒を控えるだけで、すぐに正常に戻すことか出来ます。
それでも飲み続けると、食欲不振、吐き気、黄だん、発熱などの症状がみられるアルコール性肝炎になってしまいます。
それでも更に飲み続けると、肝臓が縮んでカチカチに硬くなり使いものにならなくなる「肝硬変」になってしまいます。
アルコール依存症にならないために