アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、増悪、寛解をくりかえす、掻痒あるいは湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもちます。
アトピー素因とは、家族歴、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎の既往やIgE抗体を産生しやすい素因のことです。
アトピー性皮膚炎の患者の皮膚は、皮膚表面のバリアー機能、すなわち誇りやばい菌などの外敵をはじき返す力が落ちていると考えられています。
アトピー性皮膚炎には3つの型があります。
乳児型は湿疹が顔面、頭頚部に始まり体幹に下降し、卵、牛乳、大豆などの食物アレルギーが原因。
小児型は頚部、四肢屈側部に乾燥した苔癬化局面がみられ、家ダニやホコリが原因。
成人型は顔面、頚部に乾燥、肥厚した苔癬化局面を形成し、四肢では鱗屑を付着する丘疹。
アトピ性皮膚炎の人は生まれつきの皮膚の機能である外部からの刺激を跳ね返す”バリア機能”に異常があり、皮膚そのものが刺激を受けやすい、 非常にデリケートな状態にあります。そこに、外部から様々な刺激が加わりアトピー性皮膚炎が発症します。また、バリア機能が崩壊すると、 皮膚角質層の水分やセラミドが減少し、乾燥肌ドライスキンがアトピー性皮膚炎の原因となります。
治療はスキンケアーが基本です。まず、アレルギーの原因になるものがあれば除去します。
次に、皮膚を清潔にします。感染があれば、かゆみが増強するので治します。 かくと傷がつき、傷がつくと益々かゆいからかくという悪循環になります。かゆみ止めはこの点には有効です。
さらに、皮膚の乾燥を防ぐためにワゼリンなど保湿性のある軟膏ををぬります。
ステロイド剤は重症例では不可欠です。医師の指導に従って使用しましょう。
治りの悪い方には”ウエットラップ”法をお勧めします。 入浴後3分以内に全身または局所に保湿剤やステロイド軟膏を塗り、直ちにガーゼやペーパタオルを当て、その上をサランラップで包み、2時間保持します。 これで、皮膚の”保湿”が保たれ、乾燥肌に有効です。
予防は:入浴時、香料や刺激の強い石鹸や入浴剤は避けましょう。ナイロン製タオルや垢こすりでごしごしこするのも止めましょう。 下着は木綿100%にしましょう。暖房は温度をあげすぎたり湿度を下げすぎないようにしましょう。爪は短くしておきましょう。 プールに入ったら、上がる時にシャワーをしましょう。
更に詳しい情報と
アトピー性皮膚炎とスキンラップ法ビデオ