糖尿病
糖尿病は膵臓のβ細胞で合成、分泌されるインスリンの作用不足により慢性 高血糖を示す病気で、インスリンの絶対的または相対的な供給不足あるいは インスリンの標的組織における作用の障害(抵抗性)によって引き起こされま す。軽症の場合は無症状のことが多いが、高血糖がすすむと口渇、多飲、多尿 体重減少などの症状があらわれます。重篤な場合はケトアシドーシスや昏睡に 陥り、死に至ることもあります。
また、合併症として、網膜症、腎症、神経障害が起こり、動脈硬化も促進されます。
病因分類
1型は膵β細胞の破壊性病変によりインスリンの絶対的欠乏を生じ、自己免疫機序が関与しています。
2型は大多数(90%)をしめ、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性の両者が原因で、 遺伝因子と環境因子(肥満、過食、運動不足、ストレス)が関与しています。
糖尿病における成因と病態
診断は空腹時血糖値≧126mg/dl、75gGTT2時間値≧200mg/dl、随時血糖値≧200 mg/dlのいずれかが、別々の日に行った検査で2回以上確認することによります。 1回だけの場合は糖尿病型とし、典型的糖尿病の症状、HbA1c≧6.5%、確実 な糖尿病性網膜症のいずれかがあれば糖尿病と診断されます。
診断基準判定区分臨床診断
治療。食事療法はすべての糖尿病患者に行うべき治療で、特に2型では乏しい インスリンの節約、肥満の是正、インスリン感受性の改善に役立ちます。
原則は標準体重と身体活動量(軽作業で20〜25kcal/kg標準体重、普通作業30〜35、重作業35〜)に応じた摂取エネルギーの制限です。 栄養素の適正なバランス(糖質60%、蛋白質15〜20%、脂肪20〜25%)をとり、食物繊維1日20〜25gとビタミン、ミネラルの補給をします。
摂取した食物をすべて記載してみましょう。ベタ食い(意識しないで食べる)をやめ、規則正しいく摂取しましょう。 間食、外食、アルコール、ドカ食いに注意します。食品交換表におけるエネルギー配分
運動療法はインスリンの節約、肥満の是正、インスリンの感受性改善のほかストレスの解消になります。 いつでも、どこでも、一人でもできる有酸素運動;1日2回30分の早足歩行から始めましょう。運動の強度は脈拍数100〜120/分以内にとどめましょう。 自覚的にはやや楽からややきついと感じる程度の運動が最適です。できるだけ毎日行いましょう。食後1時間後に行うのが理想的です。
薬物療法は1型ではインスリン注射は不可欠です。
2型では食事、運動療法で血糖のコントロールが不能の場合はスルホニル尿素(SU)剤、 ビグアナイド剤、αグルコシダーゼ阻害剤、速効型インスリン分泌促進剤を使用します。
糖尿病薬
糖尿病コントロールの評価
糖尿病の食事療法ビデオ