「肥満」
とは脂肪が脂肪組織に過剰に蓄積した状態を表しています。
肥満増加の原因は、トータルの摂取カロリーは変わっていないが高脂肪食が増えていたり、自動車などの普及による運動不足や 精神的ストレスの増加など、ライフスタイルの変化があげられます。
脂肪組織の重量が増えることが肥満ですが、脂肪細胞の数はあまり増えずに、脂肪細胞そのものが大きくなり、 脂肪組織の重量が増えて、その結果、肥満になります。
脂肪組織の役割
は、1)エネルギーをためこみ2)エネルギーを供給し3)内分泌臓器としてレプチンなど生理活性物質を産生分泌します。 アディポネクチンは動脈壁を構成する内皮細胞などに対し抗動脈硬化的に作用しますが、 内蔵脂肪が大きくなっていくとアディポネクチンが低下して動脈硬化が促進されます。
「肥満症」
とは病気として対応すべき肥満に基づく健康障害を有する病態です。
肥満に合併する多くの健康障害が知られていますが、特に生活習慣病のなかでも高血圧、糖尿病、高脂血症などと 肥満は合併しやすく、肥満がその病態を悪化させる要因になります。
肥満と高血圧の関係
また、最近肥満と睡眠時無呼吸症候群や非アルコール性脂肪性肝炎の合併が注目されています.
肥満症診断のためのガイドライン
成因による肥満の分類
肥満にみられる合併症
動脈硬化の危険因子が重積した症例を
メタボリックシンドローム
といいますが、
ウエスト径で男性85cm女性で90cm以上、 トリグリセライド150mg/dl以上、HDL−コレステロール男性で40mg/dl女性で50mg/dl以下、 血圧130/85mmHg以上、空腹時血糖110mg/dl以上
の5項目のうち3個以上の危険因子が存在すると診断されます。
内蔵周囲に脂肪が分布する内蔵脂肪蓄積が多くの代謝障害を合併し、内蔵脂肪型肥満の病態がメタボリックシンドローム の発症・進展に重要なインスリン抵抗性と密接に関連することが明らかになりました。 これらの耐糖能異常の特徴はインスリン抵抗性の存在と代償性の高インスリン血症で、 インスリン抵抗性の指標であるHOMA−IRは内蔵脂肪面積と正の相関が認められます。
減量に伴う合併症の軽減
肥満症の治療目標は、過剰な脂肪蓄積に起因した健康障害を改善することです。したがって、肥満に伴う合併症の治療にあたっては、 内蔵脂肪蓄積の変動と合併症の改善との関連を把握することが重要で、臍高部CTで内蔵脂肪の蓄積を測定します。 この、前腹膜脂肪厚の減少とともに高中性脂肪血症は改善し、インスリン抵抗性が改善します。
肥満症の食事療法
肥満症の運動療法
運動療法の処方箋ビデオ
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