結核
1993年WHOは”結核非常事態宣言”をだしました。結核対策の軽視、 HIVの蔓延、多剤耐性結核の出現で世界各地に患者が増大していると警告を 発しています。1997年の結核新登録患者数は42,715人死亡者数2,742人で、 新しく結核と診断され登録された患者が増加しています。特に困ったことに、 見つかったときには、もう排菌しているほど重症の患者が増えたこと。青壮年 の人で、塗抹陽性(痰の中に菌を検出されること)で見つかる人が多くなった こと。70歳以上が全体の1/3以上を占め、増加率も一番多いことです。又、 学校はもちろん、事業所、病院、福祉施設でも集団発生しています。 結核患者が増加した理由は、既感染高齢者の再発が増えた。国民の結核への関心 がうすれた。ホームレス、エイズ患者、麻薬中毒の患者が増加した。不完全な 治療で多剤耐性結核が増えたためです。 結核菌は咳やくしゃみで空気中に放出されます。この菌が吸い込まれ肺の中で 増殖しだすと、身体の免疫機構が活動し多くの場合菌を封じ込めます。しかし、 なんらかの事情で免疫機構が弱まっている人は発症してしまいます。発症する には、体質の他その時の体調、栄養失調や偏食、睡眠不足や過労が関与します。 また、高齢者では糖尿病、透析、大手術などで免疫が低下した時に再燃します。
症状は最初のうちはかぜと同じです。だだいつまでも、咳や痰が止 まらず微熱が続きます。そのうちに、だるさ、寝汗、胸の痛み、さらにひどく なると喀血します。症状が進むと、排菌するようになります。
検査周囲の人や接触のあった人はX線撮影やツベルクリン反応をする必要があります。 ツ判「強陽性」で患者との接触歴が明らかな場合は「感染あり」の確立が非常に 高いといえます。結核菌の検出は3日連続して喀痰の検査「塗抹検査、培養検査、 核酸増幅法(PCR)」を行います。
治療はリファンピシンとヒドラジドを中心にいくつかの抗結核剤を組合わせた 化学療法を行います。また、結核に感染しているとわかったら抗結核剤をのま せて発症を阻止する予防内服を行います。
予防は結核の将来の感染への備えとして、赤ちゃんにBCG接種を行います。 BCGは子どもの命に関わるような重症結核(粟粒結核、結核性髄膜炎)に 予防効果が優れています。生後3ヶ月以降の早い時期に接種しましょう。
BCG
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