高コレステロール血症
血液中の脂質が異常に多い状態になるのが高脂血症です。高脂血症は、コレステロールだけが多い高コレステロール血症と
中性脂肪だけが多い高トリグリセライド血症、その両方が多い複合型高脂血症という3つのタイプに分けられます。
一般的には、総コレステロール値220mg/dl以上、LDLコレステロール(悪玉)140mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉)
40mg/dl以下、空腹時中性脂肪150mg/dl以上から異常値だといわれています。
LDLコレステロール=総コレステロール−HDLコレステロール−TG/5
治療目標値と危険因子
コレステロール値が高いと動脈硬化が進行しますが、特に活性酸素により酸化されたLDLは血管壁にたまって、心臓の病気
(狭心症や心筋梗塞)になる可能性が高くなります。また、HDLコレステロールの低下も冠動脈のリスクファクターといわれています。
動脈硬化はなぜこわい
食事のかたよりや運動不足、不規則な生活、喫煙といった好ましくない生活習慣によっておこる病気を生活習慣病といいます。
高脂血症の治療は、まず悪い生活習慣を改善するのが第一歩です。
食生活では以下のような習慣はあらためましょう。腹いっぱい食べる。かまずに食べる。間食、夜食が多い。外食が多い。
清涼飲料水をよく飲む。
食事療法では、カロリーを控えめにバランスの良い食事を規則正しくとる。
動物性脂肪(獣脂、乳製品、卵など)に含まれる飽和脂肪酸はコレステロールの代謝や排泄を遅らせるので摂取を制限します。
植物性脂肪(大豆、ごま、紅花など)に含まれる不飽和脂肪酸はコレステロールを低下させるので、調理に使いましょう。
魚、特に青魚はエイコサペンタエン酸(EPA)を多く含み中性脂肪を下げる効果があります。
コレステロールの多い食品を控える(卵黄、レバー、獣肉、エビ、イカ、たらこ、すじこなど)。コレステロール一日摂取量は300mg以下にします。
食物繊維にはコレステロールの吸収抑制効果があるので野菜、穀類、豆類、海藻類を十分に摂取する。
ビタミンC,Eやカロチンなど酸化を抑える食品を取る。
アルコールはVLDLの合成を促進し中性脂肪を増加させます。また、食欲を増進させ、肥満を助長するので、節酒、禁酒しましょう。
喫煙はHDLコレステロールの低下を来たしますので低下例では節煙、禁煙しましょう。
運動療法では適度の有酸素運動(速足、ジョギング、水中歩行、水泳)を定期的に、
あまり激し過ぎないように、できるだけ毎日歩くようにしましょう。運動不足は肥満を助長しHDLコレステロールの低下をきたします。
食事療法や運動療法を継続しても十分な効果が得られない場合は薬物療法によってコレステロール値をコントロールします。
高脂血症の型と脂質低下剤
関連情報
高コレステロール血症の食事療法ビデオ