前立腺肥大症
前立腺は膀胱に近い尿道をとりまいており、後方は直腸に接しています。大きさと形が栗の実に似ていて、肛門から指を入れると触れることができます。
内部の構造は内線と外腺とがあり、内線の部分は前立腺の中央にあって尿道を直接とりまいています。この内線が大きくなって前立腺肥大となります。

症状は、尿を出そうとしてから出始めるまでに時間がかかる。出始めてから終わりまでに時間がかかる。尿が途中で途切れ、最後の数滴は何度もたらたらとたれる。
尿の勢いが弱い。尿の線が細くなる。排尿に時間がかかる。排尿後も尿が残っている感じがある。尿の回数が多くなり、夜間でも数回便所に起きるようになります。
この状態を長く続けると尿漏れや尿閉を起こすことがあります。尿閉が続くと腎臓の働きが悪くなり血圧が上昇したり浮腫んだりして尿毒症になるおそれがあります。
前立腺肥大症の自己採点のスコア表
質問の総合計が7点で肥大症の疑いがあり、10点でまず間違いなく肥大症が存在すると考えられます。
この様な場合、泌尿器科を受診して、直腸内指診、前立腺ガンの腫瘍マーカーであるPSAの測定、尿流検査、超音波断層検査を受け、前立腺癌との鑑別をしてもらいましょう。
前立腺の組織のなかにはPSA(前立腺特異抗原)という物質があります。前立腺にがんなどの異常があるとPSAが血液中にしみだしてきます。
血液検査で血中にしみだしたPSAの量を測定してがんの有無を判断します。
治療は薬物療法では植物製剤、漢方製剤、抗男性ホルモン薬、アルファー1ブロッカーなどがあります。
外科的治療法では経尿道的前立腺切除術などがあります。
日常生活での注意では、尿を我慢しない。便秘にならないように。冷えや運動不足にならないように。
暴飲暴食を慎んで、規則正しい生活と睡眠を。アルコールや刺激の強い香辛料を控える。
毎日40度前後の風呂にゆっくり入り体を温めるようにしましょう。
経直腸超音波下生検
PSAは正常前立腺上皮で作られ,精液内に分泌される酵素(蛋白)です.
前立腺癌細胞や前立腺肥大症の腺細胞でも合成されますが,正常の導管がないため精液内に分泌されず、血中に放出されるのです.
PSAは血中で遊離型と結合型の二つの状態で存在します。精液の中にいるべき蛋白が、誤って血中に放出されると、その蛋白の保護役として別の蛋白が結合します。
前立腺癌では結合型のPSAの方が増えます。一方、前立腺肥大症では遊離型のPSAの方が増えます。最近は遊離型のPSAだけを測れる抗体も開発されました。
PSAのうちの遊離型のPSAの割合(f/t PSA f/tはfree/totalの意味)は、前立腺癌で前立腺肥大症より低値になり、PSAの精度をあげる方法としてPSAD同様期待されています。
前立腺特異抗原
PSA関連情報
前立腺がんとPSAビデオ